リフレッシュ目的での一時保育利用
ここで言う「リフレッシュ目的」とは、保護者が子育てで疲れ切ってしまっている・
子供と離れて気分転換するために一時保育を利用することをいいます。
ホント〜に切迫した案件(保護者の急病みたいな)
と比べると緊急性はやや下がる…と言わざるを得ないですが、
核家族化が進んで、親や隣近所の協力が思うように得られない今の時代、
一人で子育てしていて参ってしまっているママは、
かなりたくさんいるのではないかなと感じます。
もちろん、どんなママでも大なり小なり疲れてはいるでしょう。
それがママ友への愚痴くらいで解消されるレベルであればいいんですが、
あまりにも蓄積しすぎてしまうと、時に子どもへの虐待や
ママ自身の鬱状態…といったよからぬ方向に向かうことがあります。
わたし自身も、最初に一時保育を利用したのはリフレッシュをしたいがためでした。
毎日毎日大声で泣かれ、叫ばれ、暴れられる(うちの子は元気爆発タイプなので)。
全く可愛くない、というわけではもちろんない…けれども、とてもしんどい。
よくわからないタイミングで突然フツフツと怒りが込み上げてくる…
こんな風に、一時保育利用直前のわたしは、今思い出すとビックリするほど冷静さを失った状態でした。
なんだかもう、常に怒鳴ってましたね。かろうじて手は上げずに済みましたが…
一人になった瞬間、なんだか本当にほっとしましたね。
行きたいと思っていたお店に行ったり、食べたかったものをゆっくりと味わったり、
外で風に当たりながらぼーっとしたり…すごく幸せな気分になりました。
おかげで張りつめていた神経もすっかり和らいで、利用後は
子どもをより愛しく感じることができるようになりました。
「自分がいない時の子どもの顔」も保育士さんを通してみることができ、
成長を感じて嬉しくもなったりしました。
本当に、この制度があってよかったと感じます。
以来、わたしは2ヶ月に1度「リフレッシュ」の日を作ることにして、
メンタルバランスを崩さずに今までやってきました。
「子どもを他人に預けてまでリフレッシュなんて贅沢だ」という人も世の中にはいますが、
それはケースバイケースです。
メンタルバランスを崩しやすい人、体が弱い人、どうしても周囲に頼れない環境にいる人、
みんなそれぞれ事情があります。
「福祉制度を使っている」という自覚と良識さえもっていれば、
ママがお休みをとることは、わたしは大いに結構なことだと思います。
(わたしの場合、リフレッシュで一時保育を依頼するときは、予約時に
「どうしても緊急の方がいらっしゃったらわたしの枠を譲ります」と一言添えています)
「客観的」に見て自分はヤバイかも…、と思っているママは、ぜひ一度
一時保育を使ってみることをお勧めします。
子ども関する悲しいニュースを聞くたび、
その子たちの親にもし、子どもと離れてゆっくりお茶でも飲む時間があったら
また結果は違ったかもしれないのでは…とわたしはどうしても考えてしまいます。
市町村によってはリフレッシュ目的のママまで手が回らないところもまだあるようですが、
育児疲れで苦しんでいるママたちにも光が当たるように、福祉の拡充をしていってほしいなあ、
と切に願うばかりです。